百鬼夜行抄 1巻感想

漫画『百鬼夜行抄』1巻の感想です(特にネタバレはありません)

 

会社の人に貸していただきました。その方のおススメなんですよ

まずはAmazonから簡単な内容を引用してご紹介いたします

主人公の飯嶋律(いいじまりつ)は、 
今は亡き祖父・飯嶋蝸牛(いいじまかぎゅう)から
不思議な力を受け継いだ。

それは、普通の人間には見えない妖魔を見る力。

しかし、見えるだけで他には何の力もない。

そんな飯嶋律と、
さまざまな妖魔との出会いが織り成す魅惑的な不思議絵巻。  

 まず、とても絵が綺麗なんですよ。女性向けコミックらしさが出ています

妖魔が出てくるからガッツリ怪談なのかと思ったら、雰囲気はぜんぜん違います

 

なんだか物静かで、夜寝る前とかでも読んでOK。怖くて寝れないとかはないです

怪談であることは否定しません。あくまで怖い話というストーリーラインはあります

 

キャラクターも魅力的で、尾白・尾黒という可愛い妖魔がでてきます

すっかり人間界にまぎれこみ、ストーリーにコメディ感を感じることができます

これからも重要な存在で居続けるのだと思います

 

文庫版ということもあり、単行本1.5冊分くらいはあるのでしょうが、濃密で読み切るまで時間がかかります

しかし、今市子さんの描く妖怪の世界は静かに読者を包み込んでくれるのです

それは優しさ、恐怖など複雑な空気感がなせる業なのではないかと思っています

 

バトル漫画とか少年系の漫画が好きな人は少し苦手かもしれませんね

とくに大きなできごとは起きず、怪談を美しい絵で表現する漫画ですから

 

ただね、ひとつひとつ見ていくと、内容的にけっこう怖かったりするんですよ

「人喰いの庭」とか割と怖いんですよね。それを感じさせないのが今市子さんの描く世界なんです。僕はそう思いますね

 

短編がいくつか並んでいるという構成なので、すべてストーリーがつながっているわけではありません

登場人物は同じですけどね。各章、題材とする怪談がちがうということです

 

 民俗学をもとにしているのか、日本文化について知ることもでき、知的好奇心も満たされてしまいます

2巻以降もとても楽しみな作品です