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HASTA LA VISTA BABY

コウノドリ 2巻感想

漫画『コウノドリ』2巻の感想です(ネタバレありです)

 

まずはあらすじをご紹介します 

高校生同士のカップル……。妊娠していると知った彼女は、中絶手術を受けるために単独で病院へ向かう。しかし、未成年者の場合、パートナーの男性と両親の同意書が必要だと知る。ぶつかり合う二つの家族。中絶か出産か、決めるのは親か子か、産科医が出来る事とは!? <収録作品>「未成年妊娠」「無脳症」「被膜児」「喫煙妊婦<前編>」

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 1巻と同様、またまた考えさせられる内容でした

日本では年間20万件以上、人工妊娠中絶が行われているようです

 

人工中絶が認められる条件は3つあるんです

1、母胎の健康上の理由

2、経済的な理由

3、暴力や脅迫行為による妊娠(強姦など)

のぞめば誰でもできるってわけではないのですよ、人工中絶は

 

初期中絶と中期中絶の2つにわかれていて、初期中絶は1日で終わるのに対して、中期中絶は子宮の入口をひろげて、人工的に陣痛を引き起こします。普通のお産と変わりません

 

中絶が終わった後、死産届を役所に提出、許可がおりたら火葬許可証が発行されます

指定の日時に赤ちゃんを火葬しなければなりません

 

未成年の場合、特に中高生は自分の親と相手の親の同意書が必要になります

だまって中絶手術することは不可能です

 

作中にもありますが中絶は(特に中期中絶は)殺人です。倫理的に。

妊娠させた側、そしてした側は金銭的な負担だけではなく、精神的な負担も負わなければなりません

 

本来だったら、赤ちゃんに会うために痛みに耐えるのですが、死なせるために耐えるのです。こんな悲しい出産がありますか?

 

もちろん、責任能力が十分にないまま避妊具をつけずに性交してしまったことは大きな過ちだと思いますが、日本ではあまり性教育をしっかりやってないですよね

 

僕も中高通して、避妊具がどういう扱われ方をしているのか一切習った記憶がありません

みんな雑誌やネットで知識を仕入れていたのではないでしょうか

 

もちろん雑誌やネットにはまちがった情報が流れている場合があります

それを何も知識がない中高生が判断するのはとても難しいですよね

 

アダルトビデオとかでは避妊具をつけずに性交しているものがあって、これを真に受けると大変なことになりますよね

ここでアダルトビデオを規制しようとなるのではなく、性教育を充実させて騙されないようにしようと考えるべきです

 

僕は『コウノドリ』を教科書にしてもいいのではないかと思ってます

漫画の方が文字の羅列より簡単に理解することができますし、かなりセンセーショナルに描かれてますから

 

のぞまない妊娠を避けるため、無用な殺人を増やさないためにも、教育を充実させることが優先事項ですね

 

未成年の妊娠以外にも『無脳症』の話もありました

無脳症とは正式名称を「大脳皮質形成不全症」といい、背骨から後頭部の脳幹までは発達したけれども、脳半球ができあがっていない、つまり脳がない状態です

 

現時点でこの症状を治す手立てはなく、間違いなく人工妊娠中絶を選択しなければなりません

胎内では生きていますが、外の世界では生きることができません。リスクしかないのです

 

作中の男性の方が最初、奥さんに対して「産むか産まないかを決めるのは、妊娠している君が決めること」と発言し、奥さんに水をぶっかけられました

 

 当たり前ですよね、妊娠って確かに産むのは女性ですが、夫も関わっているわけですから、決断の責任を奥さん一人に任せるなんてのはとんでもない話ですよ

かつ無脳症の子どもです。奥さんの方がショックですよ

 

僕が同じ立場だったらどうでしょう

人工妊娠中絶を選択しても、その後、再び子どもを産んでもらうという選択を冷静にすることができるのか

 

亡くなった、生まれるはずだった子どもの分まで、次の子どもに愛情を注ぐと心の底から決断することができるのか

 

想像の世界だけでは、どうにもなりませんが、出産にはさまざまなリスクが伴っていて何が起きても受け入れる覚悟はしたほうがいいですね