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HASTA LA VISTA BABY

『池袋ウエストゲートパーク』は「若さ」を見事に描ききっている

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僕にとって117冊目となる『池袋ウエストゲートパーク』の感想です。

 

『池袋ウエストゲートパーク』の紹介

ミステリーの「今」を読みたければ、池袋を読め。

刺す少年、消える少女、潰しあうギャング団…… 命がけのストリートを軽やかに疾走する若者たちの現在を、クールに鮮烈に描く大人気シリーズ第一作。

青春小説の爽快さとクライムノヴェルの危険さをハイブリッドした連続ドラマ化話題作にして、日本ミステリー連作の傑作。

*本作の裏表紙より抜粋

 本記事の内容

・若者の街「池袋」という選択について

・「若者」を描ききった傑作である

 若者の街「池袋」という選択について

 僕は2年前くらいから池袋でよく遊ぶようになった。

そして平日はサラリーマンの聖地「新橋」で働いているので、ギャップがものすごい。

 

新橋はおっさんばかりいる環境で、池袋は若者だらけの環境。

やっぱり若者が多い街は活気があって、ありあまったエネルギーをいろいろな方向で発散している人たちがいます。

 

本作はアウトローの方面でエネルギーを発散している若者たちの話で、まだ僕は20代とはいえ、このような形でエネルギーを発散しようとは思わないため、いきおいに圧倒されそうになりました。

 

池袋の東口あたりはサンシャインシティがあったりと大学生を中心とした若者たちが平日休日問わずひしめき合っています。

しかし、西口、北口となるとまったく雰囲気は違っていて、いかにもアウトローな感じ漂っているのです。

 

本作は西口方面にある「池袋西口公園」を中心とした物語で、若者かつアウトローというイメージにぴったりな舞台となっています。

「若者」を描ききった傑作である

僕はまだ20代ではあるものの、年を重ねるにつれあのフレッシュだったときのころを思い出せなくなってきている。

向こう見ずで、気に食わないことをはっきりとした態度で示すことができたあの時代。

 

「やってやろう!」という気持ちは今も持ち続けているが、そのやり方が昔と違う。

少なくとも誰かを傷つけてまで、自分のやりたいことや主張を貫くということはしない。

 

しかし、本作はその「若者」のフレッシュさ、未熟さというものを見事に描ききっていると僕は思っています。

自分が考える正義というものを誰かを傷つけてまで貫こうという態度、そして彼ら彼女らより少し年長の者が身を投げ捨てでも止めようとする感じ。

 

まさに「若さ」であり、本当に向こう見ずで常に何かに反抗していて、でも根本の部分は純粋だったりする。

そういう部分を生き生きと際立てた形で表現しているので、傑作なのだと思います。

 

『池袋ウエストゲートパーク』はシリーズものなので、最新作まで読んでみたいですね。