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『老人と海』は典型的なアメリカ文学であった

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僕にとって118冊目である『老人の海』の感想になります。

 

『老人と海』のあらすじ…

キューバの老漁師サンチャゴは、助手の少年と小さな帆かけ舟でメキシコ湾の沖に出て、一本釣りで大型魚を獲って暮らしを立てている。あるとき数ヶ月にわたり一匹も釣れない不漁が続き、少年は両親から、別の船に乗ることを命じられる。助手なしの一人で沖に出たサンチャゴの針に、巨大なカジキが食いついた。

サンチャゴは魚のかかった糸を素手であやつり、獲物が弱るのを忍耐強く待ちながら、むかし船員だった若い頃にアフリカの岸辺で見たライオンの群れのこと、力自慢の黒人と演じた一晩がかりの腕相撲勝負のことなど、過ぎた昔のことをとりとめもなく思い出す。3日にわたる孤独な死闘ののち、サンチャゴはカジキを仕留めるが、獲物が大きすぎて舟に引き上げられず、横に縛りつけて港へ戻ることにした。しかし、傷ついた魚から流れる血の臭いにつられ、サンチャゴの舟はアオザメの群れに追跡される。

舟に結びつけたカジキを執拗に襲い、肉を食いちぎるサメの群れと、サンチャゴは必死に闘う。しかし鮫がカジキに食いつき、サンチャゴが鮫を突き殺すたび、新しく流れだす血がより多くの鮫を惹きつけ、カジキの体は次第に喰いちぎられていく。望みのない戦いを繰り返しながら老人は考える。人間は殺されることはある、しかし、敗北するようにはできていないのだ。

ようやく漁港にたどりついたとき、仕留めたカジキは鮫に食い尽くされ、巨大な骸骨になっていた。港に帰ってきたサンチャゴの舟と、横のカジキの残骸を見た助手の少年が粗末なサンチャゴの小屋にやってきたとき、老人は古新聞を敷いたベッドで眠っていた。老人はライオンの夢を見ていた。

老人と海 - Wikipedia

本記事の内容

・典型的なアメリカ文学であった

・「漢」をみせてくれる小説

典型的なアメリカ文学であった 

『老人と海』は1952年にアメリカの作家であるアーネスト・ヘミングウェイによって書かれた短編小説です。

僕自身、アメリカ文学をたくさん読んだわけではないので、完全に印象論でしかないのですが、ひたすら現実的な作風が多いのかなという感じです。

 

しかも、ヘミングウェイは第一次世界大戦でたくさんの死に直面する中で抽象的な言葉が人を惑わすことを学んでいるので、より現実的な内容になってくるでしょう。

 

本作は、ある老人が3日間にもわたってカジキマグロと死闘を繰り広げる話なのです。

そこには抽象的な世界や言葉はなく、具体的に臨場感をもってカジキマグロとの死闘を描いているのです。

「漢」をみせてくれる小説

歴戦の老人が汗と血を流しながら、巨大なカジキマグロと死闘を繰り広げる様はまさに「漢」でありました。

巨大なカジキマグロに逃れられないように糸を懸命にあやつり、弱るのを待つ様子は息がつまります。

 

やっと仕留めたとおもったら、血の臭いを嗅ぎつけたサメたちがカジキマグロを食い散らかしていきます。

今度はサメとの死闘が始まるわけです。

 

なぜこんなに老体に鞭打って、海に出ようとしたのかというと、この老人はかつて伝説の漁師だったのですが、今ではすっかり若者にバカにされる存在となってしまったのです。

 

「かつての自分はすごかったんだぞ」ということを証明するために海へ出たのですが、結果としてはサメにカジキマグロを食い散らかされ、持って帰ってきたのは骨だけ。

 

そして最後に老人は「ライオンの夢」をみるわけですけど、ライオンは言わずもがな拍中の王であり、当時でも強いイメージはあったはずです。

老人は心ではいつでも「ライオン」のイメージでいるのだと僕は思いましたね。

 

それでもきっと老人は海へ出続けるのだろうと思います。

その態度、様子がハードボイルド。

 

僕はこの代の小説というのは正直苦手なのですが、短編小説なのでサラッと読み終えることができますので、問題ありませんでした。

 

感想というよりは解釈になってしまいましたが、そういう読み方も面白い。