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日本で1番「経験豊富」な男です

『氷点』は想定以上にエグイ内容でした…

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僕にとって131冊目、132冊目となる『氷点』の感想になります。

『氷点(上)』

 

『氷点(下)』

 

『氷点』のあらすじ…

(『氷点』)昭和21年(1946年)、旭川市在住の医師辻口啓造は、妻の夏枝が村井靖夫と密会中に、佐石土雄によって3歳の娘ルリ子を殺される不幸に遭う。啓造は夏枝を詰問することもできず、内に妬心を秘める。ルリ子の代わりに女の子が欲しいとねだる夏枝に対し、啓造はそれとは知らせずに殺人犯佐石の娘とされる幼い女の子を引き取る。女の子は陽子と名付けられ、夏枝の愛情を受けて明るく素直に育つ。

陽子が小学1年生になったある日、夏枝は書斎で啓造の書きかけの手紙を見付け、その内容から陽子が佐石の娘であることを知る。夏枝は陽子の首に手をかけるが、かろうじて思いとどまる。しかし、もはや陽子に素直な愛情を注ぐことが出来なくなり、給食費を渡さない、答辞を書いた奉書紙を白紙に擦り替えるなどの意地悪をするようになる。一方の陽子は、自分が辻口夫妻の実の娘ではないことを悟り、心に傷を負いながらも明るく生きようとする…

氷点 - Wikipedia

本記事の内容

・内容はかなりエグイです

・「原罪」について

・氷点の逸話について

内容はかなりエグイです 

結論から言うと、本作品は「エグイ」です。

誰も正確な事実確認をせず、断片的な事実をもとに勝手に妄想し、非人道的な行為を平然とやってのけてしまう部分が本当に「エグイ」。

 

登場人物すべてがおかしな奴らで構成されていて、誰一人として共感できないところがこの小説のおもしろさだと思ってます。

ネタバレになってしまうので、結末の部分はふせておきますが、本当にえげつないし、やるせない終わり方をするんですよ。

 

本当に読み進めるのが面白くて上下巻をサクッと読み終えてしまいましたよ。

これは本当に名作なので、内容の多くを語ることはしません。

 

冒頭のあらすじもwikipediaから引用したもので、実際は結末まで書かれていたのですが途中で区切っています。

ドロドロとしていて、憎しみが憎しみを呼ぶこの作品をどうか楽しんでほしいですねぇ。

「原罪」について

みなさん「原罪」についてはご存知でしょうか。

原罪とは…

《original sin》キリスト教で、人類が最初に犯した罪。アダムイブ禁断の木の実を口にし、神の命令に背いた罪。アダムの子孫である人類はこの罪を負うとされる。宿罪

原罪(げんざい)とは - コトバンク

アダムとイブが禁断の果実を口にしたから、それ以降の人類はみな生まれながらにして罪を負ってるんだという無茶な言葉です。

 

この原罪は啓造と夏枝の娘を殺害した犯人の娘を指しているのでしょう。

殺人犯の娘は生まれながらにして罪を負っていると。

 

これは当然のことなのですが、親が犯罪を犯したからといってその子どもには一切関係ないことなのですが、関係があるということで物語はおかしな方向へと進んでいくのです。

 

この「原罪」というテーマは外せない内容ですので、しっかりおさえておきましょう。

著者の三浦綾子さんが結核の闘病中に洗礼を受けてますので、キリスト教のテイストがはいるのはその影響かと思われます。

『氷点』の逸話について

この作品には様々な逸話があるのです。

まず「笑点」は立川談志さんが『氷点』をもじって命名したものと言われています。

また、この作品は三浦綾子さんが一晩であらすじを考え、タイトルは夫が考えており、締め切り日に原稿を発送をしています。

さらに、主人公の陽子は早逝した三浦綾子さんの実の妹の名前から名をとっているとのことなのです。

逸話も面白いこの『氷点』という作品をみなさんにも読んでいただきたいですね。