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日本で1番「経験豊富」な男です

フェルメール展に行ってきた【オランダ美術の魅力について】

*本記事は2018年11月20日に更新されています

フェルメール展

 

2018年11月19日に上野の森美術館にて行われている「フェルメール展」にいってきました。

www.vermeer.jp

このフェルメール展は2018年10月5日から2019年2月3日まで(東京開催)開催しています。

大阪開催は2019年2月16日から2019年5月12日までとなっています。

 

彼がつくりあげた作品数はとても少なく、35作品しかありません。

そのうちの10作品が日本に集結しているというかなり珍しい時期ですので、ぜひ期間中にいってみてください。

 

また、音声ガイドが無料でついてきて、石原さとみさんの案内の中、美術品をみることができます。

平日でもかなり混んでいるので、時間帯に気をつけましょう。

*本展示会は鑑賞の時間枠を指定する仕組みですので、ネットで予約しておいたほうが安全にチケットを買うことができます。

 

料金は大人2,700円、大学・高校生2,000円、中学・小学生1,200円となっています。

前売り券は上記の値段より200円安い価格で販売されています。

本記事の内容

・フェルメールについて

・日常生活を切り取った作品が多い

・その他オランダ美術の魅力について

フェルメールについて

オランダ絵画黄金時代の巨匠であるヨハネス・フェルメールは上記の通り、非常に寡作で現存する作品は35作品しかありません(真偽が定かでないのを含めると37作品)。

 

また、バロック絵画を代表する画家の1人でもあり、イタリアのカラヴァッジョ、フランドルのルーベンス、オランダのレンブラント、スペインのベラスケスと並び称されています。

 

彼は17世紀に43年という短い生涯を終えたのですが、死後、彼はしだいに忘れ去られていったようです。

しかし、19世紀になりフェルメールの作品が再評価されて徐々に人気を博していきました。

 

彼の作品で有名なのは『牛乳を注ぐ女』『真珠の首飾りの女』などですね。

今回は最大10点が欧米の主要美術館から貸し出されており、日本史上最大のフェルメール展となっています。

日常生活を切り取った作品が多い

フェルメールを含め、フェルメールと同時代の画家は歴史画(キリスト教を主題としているもの)が多かったのですが、彼は『取り持ち女』という作品を描くようになってから風俗画に転じるようになりました。

 

『牛乳を注ぐ女』をはじめとして、日常生活の一場面をきりとってそのまま絵にしたような作品が多くあり、「日常の何気ない瞬間が一番の芸術である」ということが伝わってきます。

 

彼は「光の魔術師」といわれており、光の使い方がバツグンにうまく、それが日常生活の幸せ感を引き立てているのです。

 

絵画の中の人たちがふっとやさしい笑顔をむけていたり、楽し気にしているさまを描いていて観ていてなんだか気分が和んでいくような不思議な作品が多いです。

 

Twitterやブログなどでは「有益なことを発信していきましょう」みたいな風潮がとても強いですが、こういう何気ない心があたたかくなるような瞬間を発信してもおもしろいのではないかと思います。きっとフェルメールはそれを認めてくれるでしょう。

その他オランダ美術の魅力について

フェルメールが生きていた時代のオランダは「オランダ黄金時代」といわれており、ネーデルラント諸州の独立戦争(八十年戦争)後の17世紀はオランダが絶大な影響力をもっていました。

 

オランダのカルヴァン主義教理は宗教画を描くことを禁じており、それゆえ農民の生活を描いたり、風景画、植物画、静物画が多く描かれてきました。

 

しかし、当時は「ジャンルのヒエラルキー」というものが存在しており、歴史画を最上位におき、静物画を最下位におく風潮がありました

 

なので歴史画を多く制作していたのですが、カルヴァン主義教理があるため、歴史画を売却することは困難でした。それがレンブラントの作品であったとしてもです。

 

それゆえ、売却のしやすい静物画を描くことを強いられていました。

そういった状況なので、画家はそれぞれ得意なジャンルをもっていました。

 

今ではオランダの風景画などは当時の生活をうかがい知ることができる重要な資料となっているので、非常に貴重です。

 

何気ない日常こそ最高の芸術という考えではいますが、全体としてこのような歴史的背景があることも忘れてはいけないことですね。

 

このように数ある作品から当時の様子をうかがいしることができるのはとても面白いことです。

芸術作品に触れることがあまりなかったのですが、今後はこういった活動も一つの教養として大切なことなんだと気付かせてくれたので、フェルメール展にいった意味はありました。

 

これだけの価値観変化を2,700円で起こすことができますので、時間があればぜひ行ってみてください。